【3分で読める】ダンス撮影を攻略するために実践すべき3つの撮影ポイント。

ダンスの撮影をしたいんだけど「どんな設定で撮ればいいんだろう」と悩んでいませんか?
今回の記事で紹介する【ダンス撮影おすすめ設定】を実践すると、誰でも簡単にかっこいいダンス写真を撮影することができます。
なぜなら、僕もダンス撮影のレッスンから本番までひたすら撮り続けて設定にテンプレートがあることに気づき、どんな環境でも対応できる技術を身につけたからです。
この記事では、ダンス撮影のポイントを3つに絞って紹介。設定のテンプレートも公開します。
記事を読み終えると、ダンス撮影で悩むことなくどんな環境でも撮影に集中してかっこいい写真が撮れるようになります。
前提条件。カメラの設定を全てマニュアルにする。
光の変化が激しいダンス撮影はカメラのオートモードでは対応しきれません。オートで明るさを調整するとうまく撮れない場合が多いです。カメラはオートフォーカス以外マニュアルで設定しましょう。
なぜなら、カメラは明るさを決めるときに明るいものを暗く、暗いものを明るく写す傾向があります。これは黒つぶれ白飛びを防ぐためにカメラが自動で行っているものです。
ライトの当たる位置も光量もまばらなダンス撮影ではオート機能が仇となって不安定な写真を量産してしまいます。
実際にオートモード(絞り優先モードやシャッタースピード優先モードも含む)での撮影よりもマニュアル撮影に切り替えた方が撮影中のボタン操作も少なく撮影結果も圧倒的に良好なものとなりました。
3−1.明るさの把握と設定。
まずはダンスをどこで撮るかによりますが、撮影現場の明るさを事前に把握することが最も重要です。明るさの固定値というものを作ってしまって後は撮影中にほんの少しの微調整を加えていくイメージで撮影すればいいわけです。
各項目は段階的に決めていけば迷わずに設定できます。
それでは最初にカメラをM(マニュアル)モードにしてシャッタースピードを設定しましょう。シャッタースピードは室内を想定すると640分の1程度あれば十分です。動きをあえてブレさせたりする場合はこの限りではありません。
次に絞りの値を決めます。当然レンズによって設定できる絞り値は違いますし表現方法も様々なので絶対値はありませんが、特になにもなければF4程度の絞りがあれば十分ではないかと思います。最小値が5.6などであれば5.6固定にしましょう。これ以上はのちに設定するISO感度に負担がかかります。
次にISO感度ですが、先に決めた2つの数値(シャッタースピードと絞り)は固定なわけですから試し撮りをしながら大体の数値でこちらも固定しましょう。このときに高感度になりすぎるからと数値を上げるのを躊躇していてはいけません。低感度で室内の動きものの写真は撮れません。
最後に重要な項目、ホワイトバランスを設定します。こちらもマニュアルで設定します。光源が入り乱れるのでもっとも苦戦する項目になるはずです。
そして会場によるのでやはり固定値はありません。僕は3400~4500程度で探る場合が多かったですが、好みもありますので最適なところを探してみてください。固定にしておけば後で色味を編集する際にも一括変更できますのでその辺も利点です。
高性能なカメラであればオートにしてみるのもありです。ダンス撮影などのホワイトバランスは調整が難しいので感覚を掴むまでは「平均値が撮れていればいいかな」くらいで設定をしておくといいでしょう。
3−2.動きの頂点で撮影する。
ダンスの撮影はジャンルにもよりますが見ての通り動きが早いので難しいと感じるかもしれませんが、撮り所というものが断続的に繰り返されるコマ割りのような撮影だど感じています。
サッカーやラグビーなど動きの激しい撮影ではシャッタースピード500程度ではブレる率が高まりますが、ダンスでは640分の1程度あれば十分です。なぜかというと動きの頂点(決めポーズ)では一瞬動きが止まっているからです。次の動画をご覧ください。
ダンスの種類にもよりますが、基本的には断続的な決めポーズの連続です。
ダンス撮影はポートレート撮影に似ています。決めのフリを瞬間的に切り取っていくのがダンス撮影の基本となり、その瞬間はピタッと止まるのでそこまで速いシャッタースピードは必要とないというわけです。
ではどうやってその瞬間を切り取るかというと、事前にフリがわかればイメージしやすいですが、全くのゼロからでも対応することはできます。ポイントは、BGMに乗っかりながら撮影することです。
ダンサーはやはりBGMに合わせてポイントポイントで動きを合わせていくので撮影者も一緒にリズムい乗って撮影すれば撮影しやすいです。そしてなにより楽しいです!
3−3.明るさの微調整を行う。
様々な光源が入り乱れるダンス撮影では一定の光で全カット撮り切ることは不可能です。
ある程度の割り切りは必要ですが、その中でも明るさや色味の微調整は重要です。撮影中に暗いor明るいと感じたら素早くシャッタースピードを調整するか(500は下回らない方が無難です。)iso感度を調整して設定しましょう。
絞りで調整しても構いませんがボケ具合が変わりますし、F値はレンズごとに明るさの限度が決まっているので少し手間になるかと思います。
色味に関しては演目にもよりますが、極端に悪い場合はホワイトバランスで調整をかけるといいでしょう。全ての調整は素早く行う必要がありますが、撮影直後に画面を半目で確認しながら撮影していれば慣れてくると思います。
マニュアル設定にすることと、撮影タイミングの意識をすることで撮影に余裕が生まれてくるはずです。
あとは明るさや色味の調整をして仕上げていくイメージが大切になってきます。
まとめ
マニュアル設定:オートモードではカメラが対応しきれないのでマニュアルにしてその都度微調整する。
動きの頂点で撮影:BGMに合わせてダンサーの動きをしっかり観察しつつ、動きの頂点で撮影する。
明るさの微調整:撮影画像を確認しつつシャッタースピード ISOを変更して明るさを、色味はホワイトバランスで微調整する。(あくまで数値は固定で撮影し、環境が大きく変化する場面でのみ変更)
この3つのポイントを実践していけば必ずダンス撮影が上手くなります。オートで撮影すると、カメラが入り乱れる光源に対応しきれずに明るさがバラバラな写真になってしまいます。撮影の失敗原因も、オートにしてしまうと永遠にわからないままとなりますので技術向上においても結果的に遠回りです。動きの頂点をダンサーと共有するイメージでテンポよく撮影してみると上手くいきます。連写は全く必要ありませんのでタイミングに集中してみましょう。