やりたいことを仕事に〜堀江貴文/落合陽一 著【10年後の仕事図鑑】〜

堀江貴文/落合陽一/両者による書籍【10年後の仕事図鑑】の読書感想文をかいてみた。
堀江貴文氏 落合陽一氏 時代を先取りし常に時代の最先端、その先に挑戦し続ける両氏。
前者は思ったことをなんでも行動に移し、それが時に世間から反感をくらってもぶれることなくそれさえも利用しやりたいことで生きている。
後者はメディアアーティストという肩書きが一番しっくりくるだろうか。研究技術者として世界が面白くなるような技術開発に没頭し、常に驚きと喜びを与えてくれる。
両氏に共通するのはやりたいことをやり、面白そうなら作っちゃうというところである。
そんな両氏が変わりゆく現代から今後の仕事について、AIの波にのまれて流されてしまう前に今現在の仕事をどう捉えるかを提言してくれた。
以下。書籍説明(Amazon商品説明より一部引用)
自分次第で、未来は幸福にも絶望にもなる
AIにポジションを取られる前に。動くのは、今だ。
AI(人工知能)、仮想通貨、lLIFESHIFT、ホワイトカラーの終焉……。
10年後どころから5年先すら予期できない今、今の仕事、会社、社会、キャリアはどうなるのか。
今世界で最も注目される研究者落合陽一氏と、圧倒的な行動力で時代の最先端を走り続ける堀江貴文氏が、お金、職業、仕事、会社、学校など、今考えられる新たな社会の姿を余すところなく語ります。主な内容
・激動の時代を生きるあなたに伝えたいこと
・経営者すら職を奪われる時代
・総エージェント化する個人
・湯婆婆に名前を奪われるな
・センター試験は無駄
・ロボットがロボットを印刷する
・AIの社会は古代ローマ
・名将にAI監督が勝つ時代
・ウサイン・ボルトを見習え
・交換可能な価値の缶詰をつくる
・波を待つな、自ら波を起こせ
・食べていくための安い仕事にしがみつくな
本書でキーワードになるのはもちろん”AI”である。
AIの導入により、人がやりたくないことはAIがやり、そこから生み出される時間でやりたいこと、好きなことに個人が時間を費やせる。
そうすると国全体の生産性があがるという考えは非常に魅力的。
要は、写真・動画制作、音楽、イラスト、などの制作活動を精力的に活動する時間が増えて、やりたくない仕事はロボット、つまりAIがやってくれるということになる。
今後は、やりたいことを仕事にしていく時代。自分の”個”としての欲求を、社会とどうバランスするか。
AIに奪われる仕事・AIによって変わる仕事・生まれる仕事などについてはもちろん、仕事だけでなく、個人としての幸福とはなにか?仕事と個人の時間すべてをトータルして考える”ワークアズライフ”を提唱する落合氏ならではである。
落合氏の”会社への功績を自分に属する働き方をしない会社員は奴隷”といった言葉が出てくるがこれだけでも本書を読む価値がある。
オートメーション化で自分たちが本当にやりたいことに対して時間を作る。
今までの価値観に縛られ続けることは、特に現代においては非常に勿体無いのである。
その上で私は、堀江氏の”必要なのは金よりも信用である”というここの部分が一番印象的であり、それと同時に容易ではないがありうる未来のように感じた。
読めば読むほど自分の働き方を見つめなをさざるをえない。選択肢は明らかに昔より今の方が増えている、やりたいこと・面白そうなことも見つけやすい。
それも一つ二つではなくたくさんあるのに行動に移せない。それは昔の価値観と、頭で考えて脳の中で選択肢を潰してしまう。現実を見ながら将来を見据えるのは容易ではないが、AIにより仕事とプライベートのバランスについて考えさせられる一冊。
AIは”面白い時間”をつくってくれる。