【3分で読める】サッカーの撮影が必ず上達するホワイトバランスの設定。

サッカー撮影の時に、雨やくもりだと写真が青みがかって選手の顔色が悪くなって綺麗に写せないし、なんだか暗く写る。そんな時のおすすめカメラ設定があれば知りたい。
今回はそんな悩みを簡単に解決する撮影時のお勧め設定を記事にしました。
カメラマン歴5年、サッカーが好きすぎてなんとなくでカメラマンを始める。
JリーグやFリーグの撮影と海外ではタイプレミアリーグ・台湾プレミアリーグを撮影。
世界新体操選手権など他ジャンルのスポーツも撮影していました。
主な使用カメラはニコン一眼レフ。最近はオリンパスミラーレスカメラを使っています。
前回記事を読んでいない方はぜひこちらもご覧ください。
>>>【3分で読める】サッカーの撮影が必ず上達するお勧めのカメラ設定。
結論。青みがかるのはホワイトバランス(WB)を調整すれば解決します。
理由は次の通り。
雨やくもりの時は、見た目通り青っぽく写るので顔色が悪くなります。
ホワイトバランスをつかって”青”の反対色である”橙色”を強めに設定してあげれば肌色が表現できます。
本記事の内容を実践した結果。
天候や好みに合わせて設定を変える→色味の変化を理解できる→いつでも好きな色味で写真が撮れるようになる。
WB(ホワイトバランス)とは?
そもそもWB(ホワイトバランス)は何かと言うと、「”色それぞれの本来の色”を表現する設定」です。
青っぽく写すこともできればオレンジっぽく写すことも、紫や緑っぽく写すことも可能です。
この設定をうまく使って、雨やくもり空の時に選手の顔色が悪くなる現象を解決していきましょう。
オートモードは使わない。
WBには晴天、曇天、晴天日陰、蛍光灯、AUTOなどさまざまなモードが用意されています。
基本的には晴天モードで撮ればサッカーは対応できることが多いのは事実ですが、WBをマニュアルで設定できるようになるとサッカーだけでなく室内撮影、ダンスやコンクールなどの各種発表会など光源が入り混じった撮影にも対処しやすくなるので、今日からマニュアル設定で撮影することをお勧めします。
※マニュアル設定できないカメラの場合は晴天モードと曇天モードを使い分けるとうまくいくと思います。
また、以前の記事【3分で読める】サッカーの撮影が必ず上達するお勧めのカメラ設定。でも書きましたが、オートモードは使わないようにしましょう。
・カメラ任せにしてしまうと何がどうなっているか理解できずわからないまま撮影して失敗の理由が永遠にわからないままでいつまでたっても上手くならない。
前回記事より抜粋。
WBは色温度やK(ケルビン)という名称で表されています。
カメラ内では”K”のモードに合わせればマニュアルで設定できるはずです。
お持ちのカメラでどうすればマニュアルになるか調べてみてください。
数値は機種によりますが約2500~10000の間までで設定できます。
この数値を変更することで写真の色味を変更していくわけです。
サッカーで使うのはせいぜい4500から6500程度でまかなえると思うので全てのカメラで対応できるはずです。
Kの数値を上げていけば写真の青みがオレンジっぽく変わっていくので、そうすれば肌色が表現できてくるはずです。色味は好みがあると思いますが思い切って数値を上げ下げして変化を覚えるのがコツです。
数値が小さければ写真は青く、大きければオレンジ色になっていくことを頭に入れておきましょう。
上の写真はKの値だけを変えています。選手の顔色にも注目してください。
左から約6000・5000・4300です。
写真の印象がそれぞれでかなり違うのと、明るさも違って見えるのもポイント。
オレンジよりの方が写真は明るくなるので雨や曇り空の時はやはり有効です。
ちなみにモードにある”晴天”は5200 ”曇天”は6000程度で設定されています。
結論。WBはマニュアルで撮りましょう。
本記事の内容をまとめると、
・天候で色味が変わっていることを理解する。
色味を調整する項目がホワイトバランス。
・ホワイトバランスのオートモードは使わない。
失敗理由がわからないのは最悪。
・ホワイトバランスをマニュアルモードにする。
天候の変化、色の見え方に合わせて数値を変更する。
ホワイトバランスをうまく設定することを覚えれば、写真の色味を微調整して不自然さを改善することができます。
補足として、サッカーでは青と橙の調整に加えて、芝生の緑色やナイター照明で顔が黄緑っぽく写る場合は反対色の紫をほんの少し足してあげることで中和することも出来るということを覚えておきましょう。
ホワイトバランスについては下記の解説本でも詳しく書かれています。
世界一わかりやすいデジタル一眼レフカメラと写真の教科書改訂版 [ 中井精也 ]
中井精也さんの超絶分かりやすいカメラ解説本です。
前回記事でも書きましたが、僕がAモードで撮り始めるようになったきっかけの本なのでお勧めです。
正直カメラ解説本はこれ一冊しか読んでいないです。この一冊からあとは撮り続けて上達させていった感じです。やはりなんでも現場が全てだと思っています。
まずはオートモードで失敗写真を量産せずにマニュアルモードで撮りまくりましょう。